Works

広報誌『幕があがる。』#62連載コラムの挿絵を担当しました。

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Client:Matsumoto Performing Arts Center 
Colum Writing:Toru Kikuchi(Shioribi)
Printing:FUJIWARA PRINTING Co. Ltd.
Design:Takeshi Kobayashi(SURFACE)
Illustration:Moe Kobayashi(vent de moe)

テーマは〈霧中の小舟〉

現芸術監督退任を年度末に控えたまつもと市民芸術館、2019年より続いたコラムを総集編でお送りしています。松本市が市民主体で向かう姿、その先の景色が綴られています。今回、私は絵に”I started rowing to the light.”という言葉を添えました。これからの松本市を担うのは、私たちひとりひとりの市民である。その誰かの視点を描いてみたかったのです。本誌で菊地さんは、こんな言葉で結んでいます。

「合理性では説明のつかない、まどろっこしくて、どっちつかずで、たよりない事象のなかにこそ、この先の航路を照らす淡い光がある。芸術文化の真理を立証し、この五里霧中の時代に、それでも己が舟を進めんとする同士に示し、勇気づける『役割』であり、『責任』が、この幸福な盆地には、ある。それぞれの立場と視点から、この挑み甲斐のある命題に向き合い、アイデアを交え、試行錯誤を続けることが肝心だ。そして、そのトライを始めるときは『いつか』ではない。『いま』だ。」

⁡芸術や文化は私たちにたくさんの戸惑いや不確かさ、思考続けることを教えてくれます。そして、それはとても豊かなこと。私たちを耕してくれるなくてはならない存在です。淡い光を頼りに、私たちは今小舟を漕ぎ始めたばかりなのかもしれません。自分たちの手で毎日をつくっていく、そんな姿であれることに努力して進みたいです。

市内各所にて『幕が上がる』是非お手に取ってご覧ください。